起業、独立したいという方は、多くが自ら新たに資金を確保して必要なものを準備して、実現しようとする方が多いと思います。
しかし、例えば今のキャリアを生かして独立したい、と言うのであれば、敢えて一から全てを準備しなくて済む方法が立ち上げしやすいと、考える方もいるでしょう。
一方で、今は経営者の高齢化で後継者がおらず廃業する事業者も増えています。
起業や独立したい方と事業承継を考えている経営者をマッチングするために、経済産業省中小企業庁の事業として「後継者人材バンク」が運営されています。
内容は、北海道であれば北海道事業引継ぎ支援センターに訪問し、専門家との面談を経て、登録可能と判断すれば、後継者人材バンクに登録され、事業承継を検討している経営者から相談があれば必要に応じて紹介し、条件が合えば具体的なステップへと進んでいく流れです。
もちろん、最初に紹介をする際に開示する情報は個人が特定出来るものではなく、秘密厳守となっています。
後継者人材バンクを活用した事例ではありませんが、自ら起業しようとしたが最終的に希望の業種で事業承継をした事例が北海道にはあります。(先のリンクのページのCASE4)
基本的には今までの勤務経験で得たノウハウをいかして起業や独立を考えている方にとっての選択肢の一つになるかと思いますが、国の事業として支援制度があるということも知ってもらえたら幸いです。