札幌市では、空き店舗の活用に対する現在の補助事業は今年度で終了。今後は未定~予算案から読み解く事業の変化

12月になると師走とはいいますが、行政の方々も来年度予算案の取りまとめの大詰めに差し掛かります。
もっとも先に明らかになる国の来年度予算案については、令和2年度については明日12月20日(金)に閣議決定される予定になっています。(今年度の補正予算は先週金曜日(13日(金))に閣議決定済みです。関係投稿はこちら。)

また、都道府県や市町村も来年の2月から3月には正式に予算案が決まり公表されるのが一般的です。

ただ、市町村では比較的珍しいのですが、札幌市では国と同じように、予算案の決定に先立って、各部局が財政当局に要求する予算の内容を年内に公開しています(国の概算要求に相当します。)。
この後、財政当局の査定、最終的には市長の査定を経て予算案が確定するので最終決定ではないのですが(一般には金額が削られるか、ゼロ査定ということで要求が認められないことがしばしばある)、少なくとも概算要求で要求されていない事業が、新たに最終的な予算案で追加されることは稀です。

たまたま、札幌市の場合、今年度までの3年間、空き店舗を活用して開業をする場合の経費の一部を支援する「ストック活用型商い創出事業」を行ってきましたが、モデル事業という位置づけでもあり、今年度の予算には関係の記述がありましたが、来年度の予算の概算要求には記述がありません。

札幌市の担当課に問い合わせたところ、やはり現在のスキームでの補助事業は今年度限りで、来年度については未定とのことでした。

今後、新たな動きは予算案が確定する時期(札幌であれば1月下旬の予定)以降に明らかになっていきますので、動向が気になる事業者の方は、タイミングを見て札幌市の担当課に問い合わせるのがいいでしょう。その時点で話せる範囲での情報提供はしていただけます。

〇参考サイト(次の部分の商店街に関する事業の記述を比較)
・札幌市令和元年度予算(P.76)
https://www.city.sapporo.jp/zaisei/kohyo/yosan-kessan/heisei31nendoyosann.html
・札幌市令和2年度予算概算要求(P.22)
https://www.city.sapporo.jp/zaisei/kohyo/yosan-kessan/r2/yosannhennseikateinokoukai.html
https://www.city.sapporo.jp/zaisei/kohyo/yosan-kessan/r2/documents/reiwa2nenndoyoukyuunogaiyou.pdf

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