会社員のMさん
趣味が仕事にできればいいなあ、と思うんですが。
工藤行政書士
好きなことをしてお金を稼げて生活できたら、そんないいことないですよね。ただ実際に、取り組もうとするときに、まず考えたいことがあります。
工藤行政書士
それは、プロ(プロフェッショナル)とアマ(アマチュア)の違いです。
プロとアマの違いって、プロの方がアマより、音楽などの芸術やスポーツなどがうまい、技術があるとかそういうことなんじゃないんですか?
会社員のMさん
工藤行政書士
確かにそういう意味で使われることもありますが、より重要なことは、取り組んでいることが本業、つまりそれで稼いでいるのがプロ、職業としてではなく、趣味として愛好するのがアマ、という違いです。
へー、そうなんですか。うまい下手かと思っていましたよ。
会社員のMさん
工藤行政書士
やっていることで稼いでいるか稼いでいないかが大きな違いで、うまい下手の差は二義的な問題です。だから、アマでありながらプロよりもはるかに腕のある人も世の中にはいます。
工藤行政書士
例えば、そば打ちの世界なんかではよくあります。
なぜ、そうなるのでしょうか?
会社員のMさん
工藤行政書士
趣味で、本当にすばらしい十割そばを、自分のやりたいときに、または大会などの目標に向かってつくるときは、時間とお金をかけられるだけかけるでしょう。
そうでしょうね。
会社員のMさん
工藤行政書士
しかし、職業であれば、限られた人手、材料などの資材、時間、お金で継続して利益を出せる仕組みを作らなければなりません。
確かにそうですね。
会社員のMさん
工藤行政書士
だから、時としてアマチュアの方がプロフェッショナルよりもすごいそばを打つことがしばしばあります。
なるほど~。
会社員のMさん
工藤行政書士
一方で、プロフェッショナルとしてやっていくことが、いかに大変かもわかるでしょう。
工藤行政書士
そばの価値にお金を出してくれるお客様があってこそ成立するものでそれを実現するためには、考えなくてはならないこと、試行錯誤しなくてはならないことが多いのです。
工藤行政書士
そば店であれば、顧客に来てもらうための店の立地や営業時間、価格、そばの品質、使う材料を工夫して、などを利益を継続して出せるようにしなくてはなりません。
そうですよね。
会社員のMさん
工藤行政書士
そうして、出すそばが、お客さんに喜んでもらえて、顧客がつくとしても、本人が趣味でやっていたころのレベルのものより、結果的に落ちた(十割そばではなくつなぎの小麦粉をいくらか入れざるを得くなった、など)ということにもなり得ます。
そういうこともあるんだ。
会社員のMさん
工藤行政書士
つまり、趣味を仕事にするということの「趣味」と「仕事」の間には大きな谷がある、と言えます。その谷を乗り越えるだけの知恵や時には利益を出すために妥協することもあるでしょう。
工藤行政書士
その覚悟ができるかが、好きなことを仕事にできるかどうかのカギの一つだと思っています。
なるほど。プロとアマ、趣味と仕事、取り組んでいるジャンルは一緒でも取り組み方が大きく違うんですね。また今度詳しく教えてください。
会社員のMさん
工藤行政書士
ぜひどうぞ。
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