コワーキングとは、平たく言えばパソコン一台で働けるような個人(フリーランス、ノマドワーカー等と呼ばれます)が集まって働く形態で、それぞれは別々の仕事をしているという状態です。そしてその場をコワーキングスペースと言います。言い換えれば、オープン型のシェアオフィスといったところでしょう。
個人事業主の一人一人の力は必ずしも大きくありませんが、こういった場での出会いをきっかけに新たなビジネス展開につながったり、日頃モチベーションの維持に苦慮しているフリーランスやノマドワーカーにとっては、その問題の解決し得る場の一つとして役立つなど、近年注目されています。
現在は、東京などの大都市で、大手不動産会社が自社所有ビルにコワーキングスペースを設けたり、全国的にも中核市以上の都市を中心にコワーキングスペースが広がったりしています。
私も、札幌市中心部のコワーキングスペースのレギュラーメンバーになってお世話になっていますが、自身の事務仕事から、一般の方を対象にした業務に関するミニセミナーの開催、個性豊かで話していて日々刺激を受けることのできるメンバーに恵まれて有意義に過ごしているところです。
この投稿時点(2019(令和元)年)から7年ほど前に、北海道経済産業局がこのような動きに着目して、コワーキングスペース間の連携や情報発信を積極的に行う取り組みを行い始めました。開始当時の内容は、次のホームページに掲載されています。
○新しい働き方”コワーキング”のサポートを加速!
https://www.hkd.meti.go.jp/hokid/20120606/index.htm
現在は、札幌市内のコワーキングスペースに対して、札幌市の産業支援機関であるさっぽろ産業振興財団が「コワーキングスペース訪問ウィーク」を開催して、PRを図るなどの支援を行っています。
○コワーキングスペース訪問ウィーク(令和元年度)
http://www.sec.or.jp/other/2135.html
さらに、札幌市も含めて市町村の一部では、産業競争力強化法に基づき策定し国の認定を受けた創業支援等事業計画の中にコワーキングスペースによる創業支援を盛り込み、コワーキングスペース運営の支援を行っているところもあります。
産業競争力強化法に基づく創業支援等事業計画については、こちらをご覧ください。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/chiiki/01.nintei_hokkaido.html
上記の国の法律に基づく計画によって、最近では都市部以外にもコワーキングスペースが新たに設立される事例が出始めてきました。
ネット環境さえ整っていればどこでも仕事ができる、という方にとっては環境がいい地方のコワーキングスペースで仕事をする機会があってもよく、極端な話、全国を転々としながら仕事をすることも可能です。
既に会社レベルでサテライトオフィスを地方に置き、環境のいい場所で社員が働けるよう配慮しているところも出ているという現実があることにも目を向けると、今後このような動きは広がっていくと言えるのでしょう。