2019年末に経済産業省の補助事業であるいわゆるサポイン事業(戦略的基盤技術高度化支援事業)の公募の事前告知がありました。
主な変更点は次のとおりです(中小企業庁HPより引用)
<平成31年度事業からの主な変更点>
(1)本事業の申請に当たって、特定研究開発等計画の認定(中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律)又は地域経済牽引事業計画の承認(地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律(平成19年法律第40号))の取得は不要になります(申請要件ではなくなります)。
(2)本事業の申請に当たって、研究開発等が成功した場合における、付加価値額及び給与支給総額の向上に関する目標値を設定していただく必要があります。
(引用以上。)
事前の計画認定は事務的にもスケジュール的にも重荷だったと思われますので、この見直しは活用したい方には朗報でしょう。
一方で(2)の生産性の目標については今の経済産業省中小企業庁の類似した補助金であれば、よく求められるものではあるのでやむを得ないと思います。
ただ、サポイン事業は中小企業の行う製造業の新たな基盤技術を開発することに一定の要件で支援するというもので、事業内容そのものはかなり高度な内容が求められますし、複数の事業者の連携体を作って申請するため、申請前からの調整から始まって採択を受けた後の事業のハンドリングも中心的な事業者や機関には相当な負担になるので、片手間ではできません。
ただ、補助率は比較的高いですし、事業で成果を出せば、その後自社の技術力をアピールしたり新製品開発に活用できるノウハウは得られます。
経済産業局でも、申請したい事業者を探していると思いますので、活用をしたい事業者の方は、まず一度経済産業局の窓口に相談することをお勧めします。